前回記事の続きです。
心療内科にかかるまでの道のりです。
合わせて読んでみる↓
今に集中することだけを意識
一日一日を乗りきる日々が続きました。
なるべく気にしないように。
自分の作業に集中することだけ考えるようにと。
上司に相談したときに、言われたことが心に残っていました。
「今は新しいことを習得するよりも、今までの業務の精度をあげるべきではないか。意味を考えながら仕事をするというか。エラーが発覚したとき、その担当が、君であったと耳にしたことが何回かある。聞いていないかもしれないけど。」
と。
あの指摘かな?
記憶に残る限り、直近で1回指摘を受けていたので、そのことかもしれないなとは思いました。
話し方からすると、他にもやらかしているような含みでした。
そのエラーについてハチさんは、その都度私には話してくれていないだろうな…多分。と考えてしまいました。
・嫌いだから話したくもない
・関わりたくない
・注意が必要じゃない、言うほど大した事ではない
(上司に話すことなら、大したことではない気がする)
・指摘がたくさんありすぎて、めんどくさいのか
と、頭の中でぐるぐる思考が止まりません。
とりあえず、落ち度がないように集中しなければいけないと、焦っていました。
不安から時間に追われる
ミス恐怖症・過剰な確認
人からの頼まれごとが断れない
私の心では焦燥感が出来上がっていました。
一つ一つクリアしていくものの、また頼みごとが…
なんで断れないんだろう、いっぱいになっていく自分がいました。
トラブルの対応が回ってきたある日。たまたまハチさんはお休みで不在でした。
大体のことは、ハチさんに聞けば早く処理することができます。
だけれど、つい最近、自分で解決してもらわないと困る
と言われてしまった私。そして、ハチさんも不在。
このトラブルについての対の仕方は、過去にやり方を見ていたので、なんとなく分かりました。
時間はかかってしまうけれど、やるしかない。
かなり時間はかかったものの、発生原因が追究でき、対策・改善も、専門部署にお願いができました。
上司にも、その都度連絡し、完了報告も終えました。
一応、部署内でトラブル共有はした方が良いと思い、ハチさんには発生報告と対策完了報告のメモを残しました。
他の方には、こんなことがあったんですと伝えました。
ハチさんに話しかけようとすると、緊張と恐怖で声が震えてしまうので、口頭で話すことは避けました。もちろん、向こうからトラブルについて、反応は特にないままでした。
・話しかけても、こちらを見ることがない
・パソコン入力の手を止めることもなく、返事を返す
・挨拶をしても、かえって来ないか、ごにょごにょ~としか聞こえない
・私には話題を振らない
などなど。
こういう態度を重ねられてしまうと、辛くなる一方でした。
いくら忙しいとはいえ、ここまでなの?と悲しい気持ちでいっぱいでした。
しかも私にだけ…。
総合病院!初診当日
そんなことを重ねながら、ついに受診日となりました。
初診なので早めにいらしてください、問診や簡単なチェックをします。
と言われていたので、少し早めに家を出て、病院へ向かいました。
不安でしかない。ただそれだけでした。
受付、問診表、2つの心理チェック記入
病院に到着し、初診受付をしました。外来を案内され、問診表といくつか心理チェックに回答しました。
中には、以前、頭痛クリニックで受けたものと同じ心理チェック用紙が入っていました。
SDSというものです(日本語訳:自己評価式抑うつ性尺度というものらしい。)
頭痛クリニックで受けた時の点数は、60点。
検索してみると、60点というと、うつ病の方の平均値に値するようでした…。
60点は高いとは聞いていたものの、うつの方の平均値だったとは。
そして、今回も回答している間、涙が止まりませんでした。
頭痛クリニックの待合室でも、同じ状況でした。
何がこんなに不安にさせるんだろう、少しずつ前に進んでいるはずなのに。
そう思いながら、記入を済ませ、ひたすら診療を待ちました。
看護師と面談
先生に呼ばれる前に、事前に看護師さんとの面談がありました。
まず、血圧と体重を測定しました。
最近の体調、食欲はあるか、困りごとなど…。
そこで血圧と体重を測定しました。
今の自分を説明することに精いっぱいで泣けてきてしまう、そんな状態でした。
簡単な面談後、次回の予約の取り方や、血圧測定の仕方などの説明を受け、再び待合室に戻りました。
病院にかかることは悪いことではないのに、なぜだか自分がいけないような気持ちでした。
隣には小児科。小さな子供たちやママさんたちが診察の順番を待っていました。
それを眺めているときに、私はなんて生産性がないのだろうと感じていました。
そこから罪悪感を感じたのかもしれません。
先生の診察
呼ばれる受付番号。先生と初のご対面。
事前に看護師さんと直近の症状やストレスの原因などの話をしていたため、それをもとに話を進めていく形でした。
どういう風に説明したらわかりやすいのか…と考えましたが、全然頭が回らず。
ひたすら泣いていました。
「よく、ここまで頑張ってきましたね、辛かったね。」
先生がかけてくれた言葉たちが、胸にささる。
診察時間中、涙が止まりませんでした。
診断結果
不安が大きくなりすぎている【SDS高得点】
私のSDSの結果は、やはり高得点でした。
何点だったか詳しい得点は教えてもらえませんでした。
不安についての項目がほぼ満点
今まで診てきた患者さんで初めてだとのことでした。
先生からのアドバイス
先生:
「人間関係のこじらせについては、
今まで仲良くできていたことがラッキーだったのかもしれないね。
素っ気ない態度を取る人はどこにでもいるもの。
だから、そういう人から、どうやって教えてもらうか。勉強だと思ってみるのはどう?」
私:
私なりに、何度かアタックしてみてはいるのですが…。勉強という気持ち、心がけてはみます。
先生:
「あとは、その人以外に頼れる人はいる?その人の後輩にあたる人とか。いるならその人から教えてもらうのは?」
私:
いないことはありませんが。結局のところ、その人に聞かないとわからないことばかりです。今は中間層が、産休・育休に入られていて不在です。戻られるのは、半年以上先です。
中間層の方も、全てを把握しているわけありません。その人の代わりになるサブリーダー的な人がいないのです。
先生:
「あなたが入社する前から、後輩にあたる人はいるけれど、育っていない状況ということは…。
その人自体、教えることをしてこなかった。苦労して得てきたことを簡単に人に教えない。プライドが高いのかもしれないね。」
私:
そうですね、その通りです。
私が入社した当初から、なんでも自分がやるといった感じでした。若いころは先輩が厳しく、苦労したとも聞いていましたから。
自己判断をして勝手に進めることはできないので、必ず相談が必要です。
上司がいるときは相談しますが、不在時には代行として、その人に相談しなければなりません。
仕事なので相談に行きますが、そういった状態が続くと、緊張してしまいます。話しかける前に、何度もシュミレーションしています。
先生:
「聞きたいことがスムーズにきけない、相談できない。あなたのポジションでは、自己判断ができない為、確認を取らねばいけない。業務を進めることに支障をきたしている。
仕事に対して不安が大きくなっていく。
あれもこれもと頭がいっぱいになっていることから、夜も眠れなくなっている。仕事も注意力が散漫になって、集中力が低下しているね。
不安を和らげる薬と、睡眠時に気分を落ち着かせる薬を出しますね。
一週間後、効果を見たいのでまた来てくださいね。」
という感じで、初診は終わりました。
先生とは1時間ほどお話しました。初診でしたから、特に長くなってしまいました。
先生には、
うまく話せなくて長くなってしまい、ごめんなさい。
仕事が嫌ではあるけれど、行くことはできている状態ではある今の私が、受診して良かったのでしょうか?
と最後に聞きました。
「大丈夫、ちゃんと話せているから、安心して。不安状態がほぼ満点、受診したことは間違いじゃないよ。」
そう言ってもらえて、少し安心しました。私、おかしくないんだって。
処方された薬・量【抗うつ薬など4種類】
①【抗うつ薬】不安・緊張を和らげる薬セルトラリン錠25mg
②【抗不安薬】気分を落ち着かせる薬
抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒
モサプリドクエン酸錠5mg
続きます。
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